MATCHA!

日本が世界に誇れる体に良い食べ物ってたくさんありますよね。味噌や納豆、梅干しなどなど。日本はきのこの種類も豊富ですし、これだけの種類の魚がスーパーに並び、しかも生で食べれるほど新鮮というのは、世界広しと言えでもなかなかないのではないかと思います。そんな強者ぞろいの日本食ですが、ここ数年、世界中から熱い注目を浴びているのが「抹茶」です。

 

  

ところで、「抹茶」と「粉末緑茶」の違いはご存知ですか?抹茶は碾茶(てんちゃ)を粉末にしたもの、緑茶は煎茶を粉末にしたものだそうです。碾茶と煎茶は育て方が違います。碾茶は旨みの多い柔らかな新芽にするために強い日差しに当たらないように育て、摘み取った後も石臼などで挽くそうです。手間がかかるので、普通の茶葉よりも高価なんだそうです。一方の煎茶は直射日光を遮断することなく、普通に育てた茶葉を乾燥させたものです。その煎茶を機械で粉末状にしたのが粉末緑茶です。碾茶ほど手間がかからないので、比較的お手頃なんだそうです。ちなみに煎茶の方が碾茶よりもカテキンが豊富らしいので、碾茶の方が煎茶より体に良いということではないようです。

 

 

皆さんは抹茶について「熱く語る」ことできますか?YouTubeには抹茶の素晴らしさについて外国人が熱く熱く語る動画がたくさんありましたので、一部をご紹介したいと思います。

 

 

まずはバーグ博士です。以前のブログにも登場したことがある方ですが、医師や政府高官、科学者、大企業のCEOなど世界のエリート達に栄養指導をするエキスパートです。

 

画像のホワイトボードには「コーヒーの代わりに抹茶を飲みましょう」と書かれています。バーグ博士いわく、抹茶はコーヒーよりカフェインが少ないので、コーヒーのように神経が高ぶることがなく、「気持ちが落ち着く」そうです。それでいて、元気が出るので、「抹茶はまるでステロイド入りの緑茶みたいなもの」と言ってます。ちなみに、コーヒーの137倍ものファイトケミカル(植物栄養素、多くの野菜や果物に含まれ、人間の体内では抗酸化物質として作用する)が含まれているそうです。

 

 

 

こちらはエミー賞も受賞している「ザ・ドクターズ」というトークショー番組です。救急救命医のストークさん、美容外科医のオードンさん、産婦人科医のランドリーさんの3人の医師が司会を務め、そこにゲストが呼ばれるという形のようです。司会がいて、医師がゲストに呼ばれるのではなく、医師が司会もやってしまうというのは、日本では考えられないような番組ですね。

 

この回のゲスト(青いドレスの女性)がどなたなのかは分からなかったのですが、その方が抹茶は「テアニンが豊富なのが素晴らしい」と言っています。

 

テアニンはアミノ酸の一種です。根で生成されたテアニンは、幹を経由して葉に蓄えられるのですが、日光に当たるとカテキンに変化するそうです。先ほど、抹茶は日光を遮断して育てると書きましたよね。これが抹茶にテアニンが豊富な理由のようです。

 

テアニンには①リラックス効果、②ストレスの抑制、③睡眠中の中途覚醒の減少、④月経前症候群(イライラや憂鬱など)の改善、⑤記憶学習能力の向上などなど、さまざまな効果が臨床実験で確認されているそうです。カテキンも良いけど、テアニンも負けてません!

 

 

続いてはアックス博士です。アックス博士は「コラーゲンを守る4つの食材」の1つとして抹茶を紹介されています。(ちなみに残りの3つはウコン、しょうが、レイシです。)

 

アックス博士は「EGCG」という成分に注目しています。EGCGは強い抗酸化活性を示すカテキンの一種で、緑茶に含まれ、紅茶やウーロン茶には含まれないそうです。EGCGの抗酸化力はビタミンCの90倍にもなり、さまざまな疾患の治療薬として期待されているそうです。(EGCGがどのようにコラーゲンを守るのかは動画内では説明がありませんでした。)

 

ちなみに、2017年に放送された「たけしの家庭の医学」内で紹介されたデータによるとEGCGの含有量は、煎茶>抹茶>玉露>ほうじ茶となり、抹茶よりも煎茶の方が上のようです。というのも、EGCGは日光を浴びることで増えるからです。EGCGだけを見ると、抹茶よりも粉末緑茶に軍配が上がるようです。

 

 

最後はニックさんです。元々はコーヒー愛飲家だったそうなのですが、最近は抹茶に夢中だそうです。ニックさんによる「抹茶のメリット」は

 

①癌のリスクを軽減

882名の女性を対象にした研究で、膀胱癌のリスク低下が確認されたそうです。また、緑茶(抹茶か煎茶かは不明)をよく飲む習慣のある女性は子宮がんになるリスクが、飲まない人より22%低いそうです。また1日5杯以上の緑茶を飲む日本人男性は前立腺がんのリスクが48%低いとする研究も紹介していました。

 

②心疾患のリスクを軽減

4万人を対象とした研究では、緑茶を1日5杯以上飲む人は、そうでない人に比べて心疾患や脳卒中による死亡リスクが26%低いそうです。

 

③二型糖尿病のリスク軽減

過剰に分泌されたインスリンを抑え、血糖値コントロールに役立つそうです。

 

④減量

オランダで行われた研究によると緑茶や抹茶に含まれるカテキンには減量の効果が見られたそうです。また代謝を上げ、脂肪燃焼を促すとする研究も紹介していました。

 

⑤トレーニング効果を上げる

トレーニングによって生じた細胞のダメージを取り除くことで、筋肉の回復を早める作用があるそうです。トレーニング中に飲むことで、脂肪燃焼が促され、持久力も高まるとする研究もあるようです。トレーニングにももってこいのようです!

 

ちなみにニックさんの好きな抹茶の飲み方は「日本人は賛成してくれないだろうけど」と前置きした上で、ブレンダ―にお湯、抹茶、MCTオイル、グラス・フェッド・バター、ステビアを入れてスムージーのようにする飲み方だそうです。「まるで天国にいるように美味しい」と言ってました。

 

ちなみに、もしこの飲み方を真似してみようという方がいたら、バターに気を付けてくださいね。グラスフェッド・バターは牧草のみを餌として与えられ、放牧でストレスのない状態で育てられた牧草牛の乳で作ったバターであり、スーパーではほぼ手に入らないと思います。一時期流行った(?)バターコーヒーに入れるのもこのグラスフェッド・バターであり、バターならなんでもOKではありません。普通のバターにはグラスフェッド・バターに含まれるような不飽和脂肪酸は含まれておりませんので、普通のバターは入れない方が良いと思われます。

 

文:真木

 

↓引用動画