不足のサイン

皆さんは何かサプリメントは摂ってらっしゃいますか?私は基本的には栄養素は出来る限り食べ物から摂りたいと考えているので、サプリはほとんど摂っていません。ですが、「これ」だけは食べ物から必要量を摂れそうにないと思い、少し前からサプリに頼ることにしました。「ビタミンD」です。

 

 

 

 

ビタミンDはD2からD7 の6種類があるそうですが、一般的にはD2とD3に大別されます。ビタミンD2 はキノコ類に含まれ、ビタミンD3は動物性食品に含まれます。人間にとってはビタミンD3が重要な働きをするそうです。ちなみに私もビタミンD3のサプリを摂っています。

 

ビタミンDの食べ物以外の供給源が紫外線です。紫外線を浴びることで、体内でビタミンDが合成されます。日光浴で十分な量のビタミンDを得るためには、10時から15時くらいの間の30分程度を外で過ごす必要があります。もちろん日焼け止めなどは紫外線を遮断してしまうため、塗らないことが条件です。でもこれ、女性は抵抗がある方も多いのではないでしょうか。皮膚の老化の80%は紫外線によるものと言われているほどで、シミ・シワを少しでも増やしたくないという方には紫外線は天敵でもあります。一方で、日焼け止めを塗るとビタミンDの合成は塗っていない時の5%以下になってしまうそうです。ビタミンDのためには日光浴が大事、でも皮膚の老化は避けたい・・・悩ましい問題です・・・。そもそも札幌のような緯度が高い地域では、紫外線量が南の地域より少ないため、特に冬場は日光浴で十分なビタミンDを合成させるのは難しいという問題もあります。

 

 というわけで、迷いつつもサプリに頼る生活を始めました。サプリを摂り始めてから何か変化があったかと言うと、これと言って感じるものはありません。元々、体調が悪かったわけではないので、感じづらいのかもしれませんが。ではここで、ビタミンDが不足しているかも?!のサインのご紹介です。

 

 

①うつ症状

 

ビタミンDは「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの合成に関与しています。冬はビタミンD不足による冬期うつが増えるそうです。81,000人の女性にビタミンDのサプリを毎日摂取してもらったところ、不安やうつ症状が21%軽減されたとする研究がありました。気分がのらない日が続いている場合はビタミンD不足かも?

 

 

②頭部の汗

 

「The Vitamin D Solution」(意訳:ビタミンD解決法)の著者であり、ボストン大学医療センターのマイケル・ホリック博士によると、ビタミンD欠乏による症状といのは軽微であるため、気づかない人が多いそうです。そんな中、頭部の汗が多いというのは、最初に現れやすいビタミンD不足のサインの1つだそうです。朝からやたら頭の汗を拭っているということがよくある方は要注意かもしれません。ちなみに運動して頭から汗が出るのは問題ありませんよ~。

 

 

③しょっちゅう風邪をひく

 

ビタミンDへ免疫を調整する働きがあります。ビタミンD不足の成人ほど、風邪や上気道感染症にかかりやすいという研究がありました。

 

また2008年から2009年にかけて小中学生を対象に日本で行われた研究では、ビタミンDのサプリを摂取したグループと摂取していないグループでは、摂取したグループでインフルエンザの罹患率が42%も抑えられたそうです。

 

 

 

④最近、骨折した

 

ビタミンDはカルシウム同様に骨の健康を保つためには不可欠です。ビタミンD不足になると、体は骨からカルシウムを摂り出して、血液中のカルシウム濃度を戻そうとするそうです。そのため、骨がもろくなり、骨折のリスクが上がります。また、ビタミンD不足が骨粗鬆症の進行を早めるとする研究もあります。

 

運動をしている人は、疲労骨折を予防するためにも、より多くのビタミンDを摂取した方が良いそうです。

 

 

⑤眠れない

 

3000人の男性を対象とした実験では、ビタミンD不足の人ほど眠りの質が悪かったそうです。

 

また、睡眠障害のある89人の成人を2グループに分け、1つのグループにだけビタミンDのサプリを摂取してもらったところ、摂取したグループで睡眠の質が劇的に改善したとする研究がありました。

 

 

1つでも当てはまるものはありましたか?もし気になる点があるのであれば、ビタミンDを含む食品を増やしてみたり、サプリを取り入れてみるのも1つの選択肢かもしれません。

 

ちなみに、ビタミンDの推奨摂取量はさまざまな意見があります。600IU程度で良いとする意見もあれば、最低2,000IUは必要とする意見もありで、私自身も調べれば調べるほどよく分からないというのが実際のところです。サプリを考えられる場合には、どの程度配合されているかの検討も必要かもしれません。

 

文:真木