便秘は〇時間食べないで撃退?

便秘でお悩みの日本人はなんと450万人にも達するそうです。そして、その数は年齢と共に上がるそうです。便秘の原因はさまざまあります。よく言われるのが食物繊維不足や水分不足。その他にも運動不足や睡眠不足、ストレスなどがあります。

 

便秘というと大腸の影響が大きいように思われがちですが、今回のブログでは「小腸」に注目してみたいと思います。

 

 

↑口から入った食べ物がどのようにして便となって排出されるかが4分弱のアニメでわかります。(日本語字幕あり)ご興味ある方は見てみて下さい。見れない、見るのが面倒くさいという方は下にサラッとだけ載せておきます。

 

 

「消化管」は口から肛門までの長い管で、そこで食べ物の消化が行われます。人間の消化管は大体9メートルくらいだそうです。

 

消化管を構成するのは、口腔、食道、胃、小腸、大腸、肛門です。

 

消化管には属しませんが、肝臓と膵臓も消化に影響を与えます。

 

 

口から取り込まれた食べ物は食道を通って、胃に入り、そこで粉砕されます。

 

 

胃を出た食べ物は小腸に入ります。小腸の表面には絨毛(じゅうもう)があり、消化された食べ物(画像では天使)は絨毛の毛細血管に吸収されます。

 

 

一方、消化されなかった食べ物(悪魔)は大腸に運ばれます。大腸では余分な水分が吸収され、残りかすが便となって肛門から体外に出されます。

 

 

便が通る最後の通り道が大腸なので、便秘は大腸にばかり注目しがちですが、最近は小腸にも注目が集まっており、小腸の働きが便秘に大きな影響を及ぼしていることが分かってきています。

 

上述の通り、小腸には胃から運ばれてきた食べ物から栄養を吸収し、消化できなかったものを大腸に運ぶという大切な役割があります。この運搬作業は、「MMC Migrating Motor Comple、伝播性消化管収縮活動」という小腸のリズミカルな蠕動(ぜんどう)運動によって行われます。

 

MMCが鈍くなると、当然、大腸への運搬作業が滞ってしまいます。これが便秘の一因となるのです。MMCが最も活発になるのが「睡眠時」と「空腹時」です。ですから、睡眠前に食べる習慣があったり、間食の習慣があると、MMCが不活発になります。

 

MMCを鈍らせないためには、間食を控えることが大切なのですが、最低何時間、間食を我慢する必要があるのでしょうか?それは・・・

 

3時間45分

 

です!この数字はあるYouTube動画の中で栄養士の女性が言っていた数字で、その根拠となる研究は見つけれませんでした。ここまで細かい数字がはっきりと出るというのは、ちょっと信憑性が乏しい気がしますが、食べ物を食べることでMMCが邪魔されるというのは事実です。ある研究によると450キロカロリーの朝食を食べた後、213~261分間の間、MMCが止まったとするものがありましたので、食べ物を口にすると4時間前後はMMCが起こらなくなってしまうようです。

 

MMCはほんの1口食べただけでも止まるという話もあります。飴玉1個、チョコ1かけら、その積み重ねがMMCを鈍らせ、便秘の原因になっているのかもしれません・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文:真木