インスリンの感受性を高める食べ物

画像はインスリン結晶です。なんだか涼し気で綺麗ですね。ところで、普段インスリンのこと気にかけていますか?糖尿病の方ならさておき、健康な方はインスリンのことを日頃考えることなどないと思います。でもインスリンがダイエットや老化と関係あるとしたら・・・急に気になりませんか、インスリンのこと。

 

 

「ランゲルハンス島」がどこにあるかご存知ですか?日本から遥か彼方にある島・・・ではありません。ランゲルハンス島は膵臓の中にあります。当然、島ではなく、島のような形状で散財する細胞群のことを呼びます。このランゲルハンス島から分泌されるホルモンがインスリンです。ちなみに島はラテン語でinsla、inslaから分泌されるからinsulinインスリンと名付けられたそうです。

 

ランゲルハンス島を発見したのは、研究者でも医師でもない、なんと21歳の医学生でした。教授に膵臓の構造を詳しく調べるようにと指示されたその学生さんは、顕微鏡を使った観察でたちまち9種類の細胞を発見し、その中に島のような細胞があることを見つけました。この学生さんのお名前がパウル・ランゲルハンスさんです。

 

ランゲルハンスさんは非常に成績優秀であったそうですが、そんな彼の頭脳を持ってしても、ランゲルハンス島の役割は解明できなかったそうです。ランゲルハンスさんは「私にはこれ(ランゲルハンス島の機能)を解明する能力が欠けている」という言葉を残し、40歳の若さで病死されたそうです。

 

その後、フランスの解剖学者がランゲルハンス島からホルモンが分泌されていることを発見しました。ランゲルハンスさんはランゲルハンス島の機能こそ解明できませんでしたが、科学の発展に大きな貢献をされたのは確実ですね。

 

ランゲルハンス島の機能はインスリンを分泌させること、ではインスリンの機能は何でしょうか。インスリンは血液の中を流れるブドウ糖を肝臓、脂肪細胞、骨格筋細胞に取り込まれるように促すホルモンです。

 

ところが、インスリンの働きが悪くなり、血液中のブドウ糖を臓器や細胞に取り込めなくなることがあります。このインスリンの働きの悪さをインスリン抵抗性と呼びます。

 

インスリン抵抗性が生じると、臓器や細胞にブドウ糖を届けるためにより多くのインスリンが必要となり、結果として血液中にインスリンが溢れるという事態が起きます。血液中のインスリンが多い状態では、肥満や老化のみならず、発癌までも促進されるという恐ろしいことが起きます。

 

血液中のインスリンが高い状態では脂肪は燃焼されません。脂肪を燃やしたいからとジョギングをしたり、有酸素運動に勤しんだところで、インスリン抵抗性があると脂肪は燃焼されないのです😭

 

また、摂取カロリーを少しでも抑えようとゼロカロリーの飲料を飲んだり、低糖質をうたっている食品を食べたところで、インスリン抵抗性の改善がなされなければ、残念ながら期待するような結果は現れません。

 

若い頃はすぐに痩せられたのに、30代を過ぎたあたりから痩せづらくなったというのは多くの方が経験しているかと思いますが、これもインスリン抵抗性が関係していることがあります。悲しいことにインスリン抵抗性は加齢とともに進みやすくなるのだそうです。

 

インスリン抵抗性を改善させるにはどうしたら良いのでしょうか。真木のおすすめはもちろん筋トレです。筋肉量が増えれば、それだけ筋肉に取り込むことができるブドウ糖が増えますので、筋トレはインスリン抵抗性の改善にもってこい!なのです😄

 

 筋トレ以外はどうでしょうか。インスリン抵抗性の改善に役立つ食べ物があれば、積極的に食べたいと思いませんか。ありますよ、頼りになる食べ物が!しかも簡単に手に入ります!

 

海藻です!

 

食物繊維&ミネラル豊富な海藻類はインスリン抵抗性の改善にと~っても良いそうです。インスリン抵抗性の成因の1つに、慢性的なマグネシウム不足というのがあるそうです。海藻類はマグネシウムが豊富ですからね~😄嬉しいことに海藻類は運動による酸化ストレスも軽減してくれます。

 

筋トレ+海藻でインスリン抵抗性を解消できるなんて「海藻王国・日本」に暮らす日本人にとっては朗報ですね😊わかめ、昆布、ひじき、海苔、めかぶ、もずく・・・いろいろ楽しみたいと思います!

 

文:真木