ハヌマンダン解説

前回は「ハヌマン・ダンという動きが面白いですよ~」ということを書きました。動画を貼りつけただけで、なんの解説も書かなかったので、今回は改めてハヌマン・ダンをする時に意識すべきポイントを書いていきたいと思います😊

 

チラッと調べてみたところ、「ダン」はプッシュアップ(腕立て伏せ)という意味のようです。そして「ハヌマン」はインド神話に登場する猿の神様の名前のようです。イラストが猿神ハヌマンです。

 

ハヌマン神は今でも民間信仰の対象として人気が高いそうで、インドに生息するハヌマンラングールという猿は、ハヌマン神の眷属(けんぞく/家来・配下の者)としてヒンズー教寺院で手厚く保護されているそうです。また、ハヌマン神は中国に伝わり、西遊記の孫悟空のモデルになったという説もあるようです。

 

 

 

 

 

こちらが「神の使い」としていたずらをしても怒られることなく、大切に育てられているハヌマンラングールです。ラングールは「痩せた猿」という意味なんだそうです。確かにスリムですね。

 

ということで、インド人が「普通のプッシュアップより断然いいよ!」とおすすめするハヌマン・ダンの動きを、区切って見ていきたいと思います。

 

と、その前に昨日とは別の「ハヌマン・ダン」の動画を下記に貼ります。今回の動画は音声はありません。また、昨日のとは若干動きが違う部分もあります。前回の方のハヌマン・ダンは力強い感じ、今回の方はしなやかな感じです。

 

 

ちなみに下記が前回の動画です。

スタートは「ダウンドッグ」と呼ばれたりする形です。私はヨガの知識がありませんので、単純に運動学の視点で解説していきます。ヨガに詳しい方がいらっしゃったら、間違えがあればご指摘お願いします!

 

画像のような綺麗な山型になることができると、三角筋(肩)、広背筋(背中)、大殿筋(お尻)、ハムストリング(もも裏)、腓腹筋(ふくらはぎ)などの筋肉が伸びます。

 

 

この姿勢をとる時に最も意識すべきことは、「背中を丸めない」です。みぞおちを落とす、もしくはみぞおちを前ももに寄せるようにします。胸椎を反らせる、胸を開く、脇を伸ばす、と考えても良いかと思います。膝が曲がったり、かかとが浮いても良いので、背骨を伸ばすことを最優先にします。

 

 

次に、山型から片足を斜め前へ踏み込みます。前回の動画では、飛び跳ねる感じで足を出していましたが、厳しいようであれば、今回のように勢いをつけずに出すようにして下さい。

 

柔軟性を高めたい場合には、足はできるだけ手の近くに出すように心がけて下さい。

 

 

 

 

両肘を曲げて、上体を落とします。この時は肘を外に広げ過ぎないよう気を付けて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

両肘を伸ばしながら、胸椎を反らせていきます。前回の動画の方は、この時、顔が側面を向いていました。今回の方は上方を向いています。どちらでも良いと思いますが、両方行えば、首のいろいろな筋肉を使うことになるので、より良いのではないかと思います。

 

胸椎を反らせる動きは、ハヌマン・ダンならではです。上体を反らせながら鼠径部を地面に近づけるように意識すると、後方の足の腸腰筋周りのストレッチにもなりますので、ここはぜひ入念にやってみて下さい。

 

 

前方へ踏み込んでいた足を元の位置に戻し、山型に戻り1セット目が完了です。これを左右交互にまずは10セット、スタミナをつけたい方は目指せ50セットです😄

 

文:真木