死生観

皆様の時間を無駄にしてはいけないので、最初におことわりしておきますが・・・本日のブログは真木の戯言(たわごと)です。いつも戯言ですが、いつもにもまして戯言です。トレーニングの話はありません。

 

皆様はどんな「死生観」をお持ちですか?死生観という言葉が大げさであれば、自分が死ぬ時はどういう風に死にたいとか、死んだらどうなるとか、死にまつわることを考えることはありますか?

 

札幌は再び外出自粛要請が出ていますね。コロナの対策に関しては色々な意見があるようです。私はテレビはほとんど見ないので、世の中の人がどんな意見を持っているのかはTwitterなどで情報収集しています。とは言っても、Twitterは日々の何気ないつぶやきを書く方が大半であり、政治的な自己主張をする方や自らの思想を書き込むという方は限られていると思うので、Twitterの意見が全てだとは思ってはいません。テレビはテレビ局の主義・主張・主観から外れるものは流さないので、テレビよりは参考になるかな~と思っている程度です。お店をやっている者としては、世の中の人がどんな考えを持っているかというのは気になるところなので・・・。

 

 

私がTwitterで見かけたコロナに関する書き込みの中には、面と向かった話し合いだったら、殴り合いに発展してるのでは?!と思うくらいのバトルもけっこう見受けられます。

 

いろ~んな意見があるので、十把一絡げにはできませんが、無理矢理2つに分けるとすると・・・

 

『経済を止めてでもあらゆる対策をしてウイルスを根絶させるべきだ。経済よりも命が大事。命に優劣はないのだから、重症化リスクのある人を守るために、軽症・無症状の人も皆が生活・社会の様式を変えよう派』VS『人類が存在している以上、ウイルスの根絶は夢のまた夢。ウイルスと共生しながら、経済を回そう。そもそもコロナ以外にも人を死に至らしめる病気はたくさんあるのに、コロナだけを特別視し、一部の基礎疾患のある高齢者を守るためだけに現役世代を失業・自殺に追い込むな派』

 

かな~り大雑把ですが、こんな感じかなと思います。お互いにさまざまなデータなどを持ち寄ってバトルが延々と続くのですが、傍目に見ていると永久に決着がつかないようにも見えます。これはもはやどちらかが正しく、どちらかが間違えているというよりも、価値観・死生観の違いが原因の気がします。

 

 

話は変わりますが、小学生の頃に祖母がどこかのお寺で買ってきた「地獄と極楽」なる漫画をよく読んでいました。今でもネットで手に入るらしいのですが、ゆる~い絵なのに、なかなかパンチのある内容で、「悪いことしたら地獄に落ちて、鬼にお仕置きされる😱」と本気で思いました。

 

この漫画がきっかけというわけではなく、親にそう習ったのか、はたまた本などで読んでそう思ったのか、今となっては分からないのですが、小さい頃から「人間は死んでも魂が残って、まっとうに生きれば天国に、道を踏み外せば地獄に落ちる。人間は魂を成長させるために、何度もこの世に生まれ変わる。」と信じてきました。今でもそう思っています。

 

なので、身近な人が亡くなった時でも、今回の人生ではもう会えないし、そういう意味での寂しさはあるけれど、「またあの世で会えるし、次に生まれ変わったら、またどこかで会うかもしれない。」こんな風に感じるので、それほどの悲しさは感じません。薄情なだけでしょうか・・・😅

 

 

もう1つ上述の漫画で強く印象に残っているのが閻魔様の話です。Wikipediaで「浄瑠璃鏡」を調べると、「閻魔王庁に置かれており、この鏡は亡者の生前の一挙手一投足が映し出されるため、いかなる隠し事もできない。おもに亡者が生前に犯した罪の様子がはっきりと映し出される。もしこれで嘘をついていることが判明した場合、舌を抜かれてしまうという。また、これで映し出されるのは亡者自身の人生のみならず、その人生が他人にどんな影響を及ぼしたか、またその者のことを他人がどんな風に考えていたか、ということまでわかるともいう。」と書かれていました。

 

閻魔大王の前では隠し事はできない!ぎゃあああ、死んだら、あれもこれもバレてしまう・・・😱!どうなんでしょうかね?実は・・・閻魔様のこの話、もしかしたら本当かもしれないと感じた出来事があったんです・・・もうここからは笑い話として読んで下さい。「寝言は寝て言え」を地で行く話です😆

 

 

私の父は2年ほど前に69歳で他界しました。とても若いというわけでもないですが、平均寿命には届かなかったので、それなりに若かったという感じでしょうか。進行性の病気にかかっていたので、最後の1年ほどはほぼ寝たきり、呂律が回らず会話もほとんどできませんでした。突然死する病気だということは分かっていましたし、胃ろうや気管切開といった延命治療はしないと本人と相談の上で決めていましたので、覚悟はできていましたが、死顔を見た時にはやはり多少のショックはありました。とは言え、前述の通り、私はあの世の存在を信じている人間なので、動けない体から解放された父親を見てある意味、ホッとした部分もありました。

 

四十九日の法要が終わって数日経ったくらいだったかと思うのですが、父が出てきたんです!でもその時は、布団の中でうつらうつらしていたので、寝ぼけていたんだと言われればそれまでなんですが😅ちょうど画像のような感じで、トンネルの向こうに父がいるのが見えました。顔は見えなかったのですが、声で分かりました。「えっちゃん(父にはこのように呼ばれてました)、入っていい?」と言われたので「いいよ。」と答えました。そして父は、私が父のことをどう思っているかを聞いてきました。実は私は父とはあまり仲が良くなかったんです。特に成人するまでは父のことが嫌いでした。息子が生まれてからは、ほとんど会話もしたことがなかった父が息子の面倒をみてくれるようになり、だいぶ距離が縮まりました。病気が分かってからは休みの日は実家に行くようにしていましたし、その頃には嫌いだという感情は薄れていました。なので、父にどう思っていたかと聞かれた私は正直に、「若い頃は嫌いだった。でも息子の面倒をよくみてくれて、とても助かった。だから今は感謝している。」と言いました。そしたら「あ~良かった!!これで大丈夫!」と父がとても喜んだんです。もしかしたら、父は天国に行くか、地獄に行くかの瀬戸際にいて、ギリギリ「合格判定(天国)」が出たのでしょうか?父の安心感がビンビン伝わってきたんです。閻魔様に裁かれていた真っ最中だったのでしょうか・・・?

 

というわけで、「夢」と言えば「夢」なのかもしれませんが・・・とても夢とは思えない感覚がありました。その後、何度か夢に父が出てくることはあったのですが、それは明らかに夢と分かったのに対して、この「トンネルの奥の父」は全く別の感覚でした。特に「声」が夢で聞く声とは全く違い、生身の人間がそこでしゃべっている声という感じでした。私は霊感とかは全くないんですが・・・。閻魔様のような存在は本当にいて、死後に人間はその人生を振り返って、その後の行き先を決める判定を受けるのかもしれないな~と思いましたし、それ以上に、肉体がなくなっても、魂は消えることなく存在すると改めて感じた出来事でした。

 

 

ダラダラと書いているうちに、なんだかゴールが見えなくなってきましたが・・・なぜ、こんなブログを書いたかと言いますと・・・シャキットのコロナ対策って他のお店やジムより若干ゆるいと思うんです。それが何故かを考えたら、結局のところ私の死生観がそうさせているのかという結論に達しました。もちろん換気や道具類・手の消毒はしていますが、これはコロナうんぬん関係なくずっとやってきたことです。他のジムでは人数制限をしたり、マスク着用を義務付けたり、私語禁止の所もあるようです。こういったことはシャキットでは一切やっていませんし、今後もしたくはありません。

 

東京都が7月に出した発表によると、都内でコロナで亡くなった方の平均年齢は79.3歳だそうです。ちなみにコロナ発生前は男性が78.2歳、女性が84.7歳、男女を平均すると81.5歳となります。コロナで亡くなられた方はもしかしたら、コロナがなければもう数年は生きられたのかもしれません。でも、私自身はこの数年よりも、下記の数字の方に重みを感じます。

 

警察庁が2020年10月の自殺者数を発表しました。2153人、これは前年同月で39.9%(614人)の増加だそうです。自殺者は7月以降4カ月連続で増加しており、なんと女性の増加率は前年比82.6%だそうです。

 

他にもあります。毎日新聞によると2020年5~7月の妊娠届(医療機関で妊娠と診断された方が母子手帳を受け取るために提出するもの)の提出数は前年比で11.4%減だそうです。コロナ禍での妊娠・出産に不安を感じ、コロナが収束するまで妊娠を見送るという方が増えているそうです。

 

11月17日には群馬県で4歳と2歳の兄妹が自宅の浴室で亡くなるという痛ましい事件もありました。この兄妹のお母さんは「コロナが心配なのでバス通園をやめたい」「娘は来年入園できるのか」といった問い合わせを毎日のように幼稚園にしていたそうです。お母さん自身もお腹や首に切り傷がある状態で見つかっており、コロナうつからの無理心中未遂とみられているようです。

 

札幌の小学生の保護者の方のTwitterでこんなのもありました。休み時間も無言で着席。体育は縄跳びとダンス以外禁止。音楽は歌と楽器が禁止。給食は自分の席で無言で食べる。刑務所みたいだな・・・と思うのは私だけでしょうか。

 

失業率が1%上がると自殺が4500人増える、大学生の10月時点での内定率は前年比7%減の69.8%、居酒屋倒産数過去最多・・・こういうニュースを見ると本当に気が滅入ると同時に、腹が立ちます。なんだか今の状況は「感染症対策したら、うつも孤独も失業も自殺も貧困も増えた。コロナに感染したり、コロナで死ぬのはダメだけど、他はオッケ~👌」という感じがするからです。

 

10月だったと思うのですが、テレビ局から「アンケートです。ご意見聞かせて下さい。」という電話が来ました。「そちらはジムだから、コロナがさぞかし不安でしょう。何か特別な対策はしているのか。」という内容の質問でした。私は「消毒や換気など当然の対策はしている。特に不安は感じていない。」と答えたところ、「あ、そうですか~。」って感じで切られちゃいました。おそらく求めていた回答と違ったんだと思います。

 

 

シャキットは今後も消毒・換気を徹底した上でコロナ前と変わらない営業をしたいと思っています。「おしゃべりしないでください!1m以内に近づかないでください!」なんてことは言いたくありません。不安を煽るような報道ばかりする地上波テレビへのせめてもの抵抗です・・・

 

文:真木