カルシウムだけじゃない

この冬、1回でも転びましたか?私は毎年1,2回派手に転ぶんですが、今年は幸いまだ転倒してません。当店のお客様からも、レッスンの帰り道で転んでお尻を打った、なんていう話を時々聞きます。冬の北海道でこれから先も一生転ばないというのは、どれだけ足腰・体幹が強くてもなかなか厳しいとは思います。大事なのは転んでも折れない強い骨!ですよね。では強い骨を作るには何が大切なのでしょうか?「カルシウム」が思いつくと思いますが、それだけでは不十分なのです・・・

 

とは言え、骨の健康を保つためにカルシウムが必要であることは言うまでもありません。なんせ骨の主成分はリン酸カルシウムなので。だからと言って、牛乳をゴクゴク飲めば骨が強くなるかと言うとそうではなく、強い骨を作るにはもう3つ何かが必要なんです。その3つとは・・・

 

①ビタミンD!  腸管で「カルシウムを吸収して!」と促してくれます。

②ビタミンK!  カルシウムを骨に取り込むのをお手伝いしてくれます。

③マグネシウム! 骨をつくる骨芽細胞に「骨を作って!」と働きかけてくれます。

 

カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムの含有量が多い食品は下記をご参照ください~。

 

 

 

強い骨を作るには、運動も不可欠になります。水泳選手と重量挙げの選手、どちらの骨密度が高いと思いますか?正解は重量挙げの選手です。というのも、骨を強くするには、骨に負荷をかける、特に長軸方向(縦方向)に負荷をかけることが重要だからです。長軸方向に刺激が加わると、微量の電気が流れて骨が強くなると言われています。

 

重量挙げの選手は重いバーベルを抱えてスクワットをするわけですから、骨への刺激は相当なものだと思われます

 

それぞれの運動にそれぞれの長所がありますが、骨密度を上げるという観点で言えば、ウォーキングや水泳といった有酸素運動よりも筋トレが有利ということになります。

 

 

上のグラフは運動している人としていない人の違いを表しています。運動を開始する1年前は同程度の骨密度で、その値は運動を開始するまでの1年間で同程度低下しています。しかし、運動を開始したグループでは、開始直後から骨密度が上がっているのが分かります。一方の運動を開始しなかったグループでは引き続き骨密度の低下が起きています。

 

 

当店は4・50代の女性が多いので、上記のグラフも載せておきます。女性にとっては骨粗鬆症は他人事ではないということがお分かりいただけるかと思います。

 

カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムと運動で、転んでも折れない丈夫な骨づくりを頑張りましょう!

 

文:真木